資格取得の備忘録

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平成29年度第二種電気工事士上期技能試験 新合格基準、合格率について思う所

 合格基準が変更された最初の試験の結果発表がありました。
(従来は重大欠陥、軽欠陥という欠陥があり、軽欠陥二つまでは合格となっていたのですが、今回の試験から欠陥がないものが合格という合格基準に変更されました。)

 

第二種電気工事士上期技能試験受験者・合格者数・合格率の推移
      受験者 合格者 合格率
H27全国合計 60,650 43,547 71.8
H28全国合計 62,508 46,317 74.1
H29全国合計 55,660 39,704 71.3
(一財)電気技術者試験センターより

平成29年度第二種電気工事士上期技能試験の結果について PDFファイル

合格率はあまり落ち込みがなく、合格基準の変更は影響がなかったように思います。
合格率が前年より落ちたのは、難しい課題が出た地方の合格率が低かったのが原因だと思います。

 この結果から推測できるのは、
軽欠陥で不合格になる人というのは、以前から少なかったのだろうと思います。
また、一番多い欠陥は、未完成なんだろうと思います。

何故、合格基準の変更に至ったのかは分かりませんが、過去の試験の欠陥の状況から合格基準を変更したとしても合格率にあまり影響がないことを把握していたことが、合格基準の変更という大きな決断を後押しした要因の一つだと思います。
 この技能試験の合否は、課題にかなり影響を受けているように思います。

誤解しないでほしいのですが、試験の不公平さを訴えたい訳ではありません、候補問題として事前に公表されているので公平性は担保されていると思っています。
今回の課題で一番工数がかかるのが、アウトレットボックス・金属管を使う11番の課題。次いで、アウトレットボックス・端子台を使う8番の課題だと思います。
この二問の難易度は個人によって前後するんでしょうが。

実際、8番、11番の課題の地方は合格率が低い。
だけど、8番が出題された北陸、11番が出題された四国は、工数がかかる課題にもかかわらず合格率は非常に高い。
これから分かるのは、しっかり練習していれば合格できるということだと思います。
この北陸、四国の結果というのが普通だと思います。
課題は公表されているので、13問全て合格できるように練習すればいいと思います。

 数値については検証したわけではなく、推測、思い付きなのでここまで述べてきたことは間違っているかもしれません。

このリンクの記事第二種電気工事士に関する記事は終わりにするつもりでしたが、合格基準の変更という大きな出来事だったのでつい記事にしてしまいました。

 

licenseexam.hatenablog.com


参考:巨大掲示板より
1日目(7月22日土曜日)
北海道→3(旭川,釧路,函館)
東北→ 宮城:8 山形:2 秋田:2
関東→ 栃木:8 東京:2 千葉:3
中部→ 長野:3 静岡:11 岐阜:2 三重:8
北陸→ 富山:8 福井:8
関西→ 滋賀:11 兵庫(姫路市):8 兵庫(神戸市):3 京都:8 和歌山:3
中国→ 鳥取:11 山口:3 岡山:11
四国→ 愛媛:11 高知:11
九州→ 佐賀:8 熊本:11 長崎:11 大分:8
沖縄→ 不明(石垣、宮古

2日目(7月23日日曜日)
北海道→札幌:4
東北→ 青森:13 岩手:13 新潟:3 福島:3
関東→ 茨城:4 群馬:13 埼玉:1 神奈川:4 山梨:1
中部→ 愛知:3
北陸→ 石川:3
関西→ 大阪:13 奈良:1
中国→ 島根:3 広島:4
四国→ 徳島:1 香川:4
九州→ 福岡:1 宮崎:1 鹿児島:3
沖縄→ 1

平成28年度出題→ 前期No1,8   後期No2,3,6,10
平成29年度出題→ 前期1日目:No2,3,8,11 2日目:No1,3,4,13